PyConJP2014に参加しました(ざっくりと感想)
はじめに
今年もPyConJPが開催されました.今年も参加したので簡単にレポート書いておきます(今更). 今年は遠征費を頂いてお財布事情が助かりました.
チュートリアル
今回は,「サーチエンジン開発」に参加しました.
サーチエンジンはクローラ(ウェブデータ収集),インデクサ(ウェブデータのインデックスをつける),データの保存・管理(データベース)で成り立っており,それら技術の基礎的な仕組みと実際にそれらを実現したサンプルコードの中身を解説していく内容でした.
個人的に面白かったのは実際にそれらを実現するコーディングの考え方でした. 複数の独立したプロセスが互いに通信しあって動くようになっており,コード同士が疎結合になるように組まれていたことです(最近ブログなどで見られるマイクロサービスっぽい?).チュートリアルで配布されたサンプルコードではxml-rpcという標準ライブラリを使うことで実現しており,そのようなプログラムコードを頂けたので今後プログラミングを組む上で参考になりそうです.
4時間という時間制限があったことから中身の濃度が濃く良かったです.
1日目(9/13)
早速一日目がスタートするわけですが,出発する時間が遅く最初の基調講演には間に合わずぎりぎり最後のほうのスライドを見たくらいでした.質疑応答ではPython2系3系の話題が登っておりました.Python4はどうなるのかというPythonの未来について意見が飛び交っていたのは面白かったです.
Djangoによるスマホアプリバックエンドの実装
Djangoを使ったスマホアプリ向けのサービスを構築する上で問題となる箇所,それを解決へ導くツールの話でした. 個人的にはDjangoを普段使うことはないのですが,以下のライブラリが良さそうでした
django-bootstrap-formは非UI/UXデザイナがちょっとリッチでかっこいいformを作るときに便利なライブラリです.
ライブラリを扱ったりデータベースと連携して使うには便利そうですね.
Djangoアプリケーション、パフォーマンスチューニング
Djangoでウェブアプリを組むときのパフォーマンスチューニングをする上で捗るツールの紹介とケースごとにツールを適用する手本などが紹介されておりました.Django使ったことがない僕にはついていけるか心配でしたが,プレゼンが上手なこともあってある程度話についていくことができました.
Djangoに限らずウェブアプリを作るときにはデータベースのクエリ発行のタイミングなどがパフォーマンスに大きく関わってくるようで,そこのボトルネックを見つけたりする上でのツールの使い方を丁寧に紹介してくれました.
ただ,ツールに頼るよりもちゃんとデータベースの設計など実装前にきちんとデザインすることが一番パフォーマンスに影響を与えるのでそこをしかりしないとならないというのはやっぱりそうだなと思いました.
Micro Python で組み込み Python
Micropythonの使い方からデモまできちんと見せていただいて良かったです. 使い方こそわかっても実際に動いてくれるとそれだけで説得力を持ちますね.
発表者自身がガジェットルネサスのボードに移植していたりとやっていることも濃くてすごかったです. あと,マイコンがここまで簡単になると悲しいなみたいなことをいっていて共感しました(汗)
フリースペース
フリースペースではWebフレームワークの話題やサーバのプロビジョニングの話題,ドキュメンテーションの話題,雑談など技術ごとにテーブルが分かれておりました.
発表のみに顔を出すと聴くだけになってしまいお互いにコミュニケーションを図ることが難しいですよね. こういうスペースを設けることで他のエンジニアと交流できるので面白い試みだと思いました.
ちなみに,Webフレームワークの席に座ったのですが,なぜかJS/Linuxの話題やLinuxのディストリビューションの話題で盛り上がったり,ウェブフレームワークを使わずにウェブ系の開発をしている人と会話したりとバラエティに富んでました.フレームワーク関係ない話のほうが多かったかもしれませんが,普段なかなか聞けない話も聞けたので良かったです.
パーティ
一日目の終わりにパーティが開かれました.今年は参加料金にパーティ代金も含まれているようで参加者全員が対象になりました.
始まった直後はもくもくとビールを呑みながら,このようなことをtwitterに投稿したら,つぎのような返信がきて嬉しかったです.
@kuroneko1988 のみましょ
— mogura (@mogura1988) September 13, 2014
@rokujyouhitoma @mogproject 明日も行くのでよろしくお願いします!ちなみにボッチツイート直後、昨年会った人たちと楽しく交流することができました。ご心配おかけしました。。。#pyconjp
— くろねこ (@kuroneko1988) September 13, 2014
なかなか知らない人に話かけるのは勇気が入りますし,一体何を話していいのかわからないとは思いますがこういうカンファレンスでは様々な人と交流しないと利益があまり得られないのでお互いこういう風にコミュニケーションを図る雰囲気があるのは良いことですよね.
2日目(9/14)
前日の反省を活かして早めに寝たのですが,夜中の3時頃に起きてしまいました.そこから眠れずにオライリブースで購入したカードゲームの説明書を読んだり,ネットサーフィンしてから寝たせいか,起きてみると10時30分でした.すでに貴重な基調講演を聞けず(汗)ジョブフェアとポスタセッションが見られるか怪しい時間でした.結局会場入りしたのが12時30分ごろで弁当を食べるところからスタートしました...
Pythonとscikit-learnではじめる機械学習
機械学習の初歩的なところから話が始まり丁寧な発表でした. ただ途中で発表が終わってしまったのが残念で最後まで聞きたかったです. とりあえずscikit-learnは便利というのがわかったので何かの機会で使ってみたいですね.
企業ブース
ジョブフェアには間に合いませんでしたがジョブボードをみてあっちこっち話を聞いてまわってきました. 結構思い切った話もできてよかったです.
他のブースではpepperというロボットとちょっと遊んでみたり,コードの組み方なんかも教えてもらいました.GMOのブースでは3000円分のVPSチケットを頂きました(数ヶ月前のOSCでも貰った気する(汗)).
他にもいくつか回ったりました.
休憩
企業ブースの近くでは雑談している人を何人か見かけたので交流してきました. @nonnoiseさんは昨年も御会いしましたが,ハードウェアとソフトウェアの連携をやっていて今年も面白かったです. ウェブ上のボタンをクリックしたらLEDが光るというものなのですが,そのボタンの挙動がおかしくて笑ってしまいました. 密かにフレームワーク公開されるのを楽しみにしてたりしてます.
Sprint(9/15)
今年も開発Sprintが開かれました. 場所は品川のマイクロソフトのオフィスでした.なかなか行く機会もなかったので行けてよかったです. 有限ドリンク飲み放題という太っ腹な対応で良かったです.
今年も昨年お世話になった@hktechnoさんがリーダを務めるmicropythonグループに混ってました. 秋月で購入したSTM32F4Discoveryにmicropythonを書き込んでオーディオをマイコンから出すというのに一日かけてました.
残念ながら,PullRequestを投げないとならない問題に遭遇したりと音を出すところまでは行けませんでしたが,あんな風にワイワイと開発することも少ないし今年も面白かったです.
おわりに
今年もPyConJP2014面白かったです.
開催中にお世話になったスタッフや参加者の皆さんありがとうございました.
全体を振り返ると聞いた発表が少なかったかもしれません.それには理由として一つは寝坊したことと(汗),もう一つはこういう勉強会では人との交流を重点に置いていたからです(発表を聞くのはネットでも視聴できるが,交流は難しい.)
なので個人的にはフリースペースや休憩場所などが設置してあったことやパーティがチケットに含まれていたのは好印象でした.
来年も参加できたらしたいです.
あと何か発表できそうなネタがあればスピーカ応募再挑戦したいです.