kivyをpipからインストールしてみた[2014/9再編集]
2014年9月現在一部インストール方法ではうまく導入できなかったので少し修正しました.
はじめに
Pythonにはkivyというクロスプラットフォームで動作するPython用のGUI開発ライブラリがあります。 それを使用することで、MacOSX,Linux,Windowsの3つのプラットフォームで動くほか、iOSやAndroid上でも動作するアプリも開発ができます。
今日はこのインストールで少し躓いたのでpyenvという様々なバージョンを導入できるツールからkivyまでの導入をメモとして残しておきます。
環境はUbuntu13.04 32bit、シェルはzshです。 pyenvでは「2.7.6」をインストールするものとします。
pyenv
pyenvのインストールと2.7.6をインストールする例を交えながら使い方を説明します。
pyenvのインストール
まずは、apt-get(またはaptitude)でpyenvのための必要パッケージを導入していきます。
sudo apt-get install -y make build-essential libssl-dev zlib1g-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev
そのあとは、https://github.com/yyuu/pyenv#installationに従ってインストールするだけです。
cd git clone git://github.com/yyuu/pyenv.git .pyenv echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.zprofile echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.zprofile echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.zprofile exec $SHELL
ですね。
pyenvの使い方
こちらもさきほどのページの通りです(https://github.com/yyuu/pyenv#command-reference)
メモしておきますと
インストール可能なバージョン一覧
pyenv install -l
任意のバージョンのPythonをインストール(ここでは2.7.6)
pyenv install 2.7.6
任意のバージョンに切り替える(グローバルな設定)
pyenv global 2.7.6 pyenv rehash
これでpython2.7.6を使用できるようになりました。
kivy
pyenvでインストールしたPythonにはpipが内蔵されています。 今回はこのpipを使ってkivyのインストールを行ないます。 こちらに書いてあるインストール手順を踏んで行ないました。 http://kivy.org/docs/guide2/basic.html
インストール手順ページにある通り、kivyはcythonが必要なのでインストールし、その後はなぜかpygameをインストールしてから、kivyをインストールするという順のようですね(ここのページに辿りつくのに苦労しました・・・)。 この記事でもこの流れに沿って書いていきます。
cythonのインストール
cythonは次のコマンドで一発だと思います。
pip install cython
pygameのインストール
ここのURLを参照して必要パッケージを導入しました。 http://stackoverflow.com/questions/7652385/where-can-i-find-and-install-the-dependencies-for-pygame
sudo apt-get install python-dev libsdl-image1.2-dev libsdl-mixer1.2-dev libsdl-ttf2.0-dev libsdl1.2-dev libsmpeg-dev python-numpy subversion libportmidi-dev ffmpeg libswscale-dev libavformat-dev libavcodec-dev
これにさらにfreetypeのconfigがうまくいってない旨のエラーがでましたので、
sudo apt-get install freetype6-dev
で追加しておきました。
あとはpygameをmercurialのリポジトリを経由してpipでインストールします。
pip install hg+http://bitbucket.org/pygame/pygame
kivyのインストール
いよいよkivy本体のインストールですね
pip install git+https://github.com/kivy/kivy.git
でインストールが成功すれば終わりです。
pip install kivy
では2014年9月現在ではコケてしまいましたので,
githubのmasterブランチから直接インストールしてあげるという方法を取りました.
まとめ
pyenvからkivyまでをインストールしました。
pyenvで2.7.6をインストールしたあとはpipを使ってcython,pygameという順にインストールしていき、最後にkivyをインストールしました。
pyenvやpygameをインストールするときには必要パッケージをaptから取り込んでおく必要があります。また、zshやbashを使う環境によって設定を記述するファイルを分ける必要があります。今回はzshで導入を行ないました。