くろねこ日記

ソフトウェアに関する技術メモが多いです.

PyConJPの告知とCFPが補欠だった件について

はじめに

今年もPyConJP2014が9/12~9/15に開催されます.

今回はPyConJP2014の告知のつもりで記事を書きます. というのも遠方者支援のアピールポイントに「ブログでの告知も行ないます」と書いたこともあったので後に引けなくなったからです.

PyConJPはチュートリアルと開発スプリントを含めると4日間となります.昨年,参加した僕が会場の雰囲気を紹介することで,PyConJP2014への参加に興味を持っていただければと思います.

また,CFPへの応募を今年はやってみました.応募するときに細かな項目があり,どんなことを書いたのかを載せておこうと思います.ただし,アクセプトはされず,補欠枠に回ったので発表できる可能性が低くなりました.反面教師として読んでいただければ良いと思います.

昨年のPyConAPAC

昨年開催されたのはPyConAPACであり,PyConJPではありません.しかしながら,チュートリアル→コアのカンファレンス2日→開発スプリントという構成みたいですし,APACと日程的に似ているので同じと考えても良いと思います.

チュートリアル

チュートリアルでは2コースのうちどちらかに参加することができ,僕はdjango入門のチュートリアルに参加しました.参加の動機としては僕自身Webフレームワークを使った経験が殆ど無く,前々から興味こそあったけれど手が出てなかったのでチャレンジしてみようという気持ちで参加しました.

実際に業務でdjangoを日頃から使っているプロフェッショナルの方に昼から夕方までみっちりハンズオン形式で教えてもらえます.値段にするとPyConへの参加費用よりも高いのですが,値段に比べて内容がだいぶ得だと思います.

具体的にはECサイトをハンズオン形式で作ってみようという内容でした. django初心者向けに使い方がまとまった資料(紙ベース&電子ベース)が配布されました.その資料を元に解説&演習が進んでいきました.

ハンズオン形式なので,進めていく段階でエラーが出てもすぐに聞けます.当時の僕ならエラーを読んでもピンと来なかったような気はするので初歩的なエラーで一日潰していたと思います.そんなときに講師の方にすぐに聞いてエラーの潰し方とかコツを把握できるというのは,時間短縮だけでなくウェブや本では学べないポイントの一つですね. おかげで資料の最後まで到達して一通りECサイトを手元で動かすことができて良かったです.

それから,昨年はチュートリアル後に懇親会も開かれました.チュートリアルだと定員枠が決まっており人数も少ないので,北海道からボッチ参加した僕にとっては知り合いを増やす良い機会でした. チュートリアルの懇親会だと人数が少ない分,参加者の影に隠れることが少なく,話をするきっかけが多いので案外穴場のような気がします(残念な人理論ですが).実際に数人の方と知り合いになり,残りのカンファレンスでは充実して過すことができました.

PyConJPに参加するときにはよかったら@kuroneko1988と書かれた参加証を見かけたら声かけてくれたら嬉しいです.

今年は https://pycon.jp/2014/tutorials/ にあるように - サーチエンジン開発 - Pythonの基礎研修 - PyData入門 のようです.

まだ応募してませんが,今年もどれかに参加したいです.

カンファレンス本体

チュートリアルの翌日から2日間はPyConJPのコアとなる部分です.実際に参加人数はチュートリアルとスプリントでは数十人でしたが,数百人規模となります.

基調講演も開かれており,Dropboxの開発者とSphinxの開発者の講演でした.面白かったです. カンファレンスの発表自体,英語発表が多めではありましたが,基調講演では同時通訳もあるので,英語が怖い人は通訳で聞いても良いかもしれません.でも日本に居ながらして英語と日本語が混る機会ってあまりないので,生英語を聞いても良いかもしれませんね.僕は英語得意ではありませんが,IT系の話題は横文字が多いので英語で聞いてもわかる場合が多いです.

それからランチタイムは多数の出席者が居てジョブボードや書籍販売コーナを覗いてみたりしました.

あとは企業ブースがかなり出展していて,ドリンクとかチョコレートを頂いたり,bitbucketTシャツを頂いたりもしました.

開発スプリント

開発スプリントはレベルが高くて参加するか悩むという声をチラホラ聞いていましたが,折角なので参加してみました.実際にはもくもく会+テーマが設定されているという形式でした.sphinxの翻訳をテーマにして動いているところもありましたし,人によってはもくもくと開発している人も居て放牧的な雰囲気があって良かったです.

もくもくしているだけだと自宅で作っているのと変わりないということがあるので,テーマがあるのは良いことだと思いました.もちろんもくもくしたい人は黙って作業するのも良いですね. それから開発スプリント中は他のセッションを覗いて息抜きをしたりと話かけやすい雰囲気があって良かったです.

僕はMyHDLを使ってみるという内容にしました.MyHDLはPythonでHDLコードを書けるというもので,Pythonで書いたコードがFPGAの上で動きます.FPGA自体は聞いてこそいたのですが,触ったことすらなかったので,初歩の初歩から教えてもらいました(ご迷惑おかけしました(汗)).

テーマの目標としては簡単なパイプラインを作って入力した2つの数字を四則演算するというのを作ることになりました.結果的にはタクトスイッチを押すとクロックのHIGHになり,ボタンから話すとクロックのLOWに落ちるという形を利用して人の計算速度よりも遅い計算機を作ることができました.

CFPの応募

PyConAPACに参加して多少意識が高まったところで今年はスピーカとして応募してみることにしました.事前に倍率が高そうな印象は受けていたので,ダメ元での応募でした.

前述した通り補欠枠になったので,もし読んでいる方でCFPに来年は応募するぞという方がいらっしゃいましたらこれを多少なり参考にされて挑まれることを期待してます.

とりあえず書ける範囲で載せておきます,

カテゴリ
GUI Programming / GUI プログラミング 

言語
Japanese 

Python レベル
初級 

対象者
デスクトップアプリケーションを作ったことのない方やkivyというライブラリを知らない方,kivyを知ってはいても具体的な使い方を知らない方を対象としております. 

目的
kivyというデスクトップアプリケーションの紹介,kivyを利用したデスクトップアプリケーションの作り方です. 

時間枠
30分枠希望

説明
デスクトップアプリケーションを開発するためのライブラリは様々存在しますが,今回はクロスプラットフォーム対応のデスクトップアプリケーションフレームワークkivyの簡単な使い方を紹介と個人的に使用した事例についてお話します. 

概要
デスクトップアプリケーションを開発するためのライブラリは様々存在しますが,今回はクロスプラットフォーム対応のデスクトップアプリケーションフレームワークkivyの簡単な使い方を紹介と個人的に使用した事例についてお話します.kivyの概要から導入,簡単なコードを紹介して作り方を知っていただこうと思います. 
具体的にはHelloWorldからタイマを利用したデスクトップアプリケーションを紹介させてもらいます.
最後に実際にkivyを利用したデスクトップアプリケーションの紹介をさせていただきます. 

アウトライン
    発表内容
    kivyの概要
    kivyでHelloWorld
   タイマを動かしてみる
   これまでに作製した内容を紹介
   まとめ 

追加情報
 

メモ

こんな感じですね.

応募したときの感想として項目が多いということです,発表者名・言語・対象・発表時間・概略くらいのものだと思っていたのですが,アウトラインや目的に至るまで細かく設定されています.すでに準備万端な人であればスラスラとかけると思いますが,今までやったのをせっかくだし発表してみようかなとぼんやりしたイメージでの応募ではアクセプトまではキツかったかもしれません.

アウトラインや目的の部分については概略に書いてしまっているのでだいぶ重複しており,そこが落されたポイントの一つかなという気もします.

あとは内容もkivyでデスクトップアプリの作り方を紹介してもググったり書籍を読んで何とかなるので,アクセプトされるほどの面白みには欠けたかもしれません.

そんなところでしょうか.CFPについては書き方自体をそもそも悪かったところも多いでしょうし,ここに書いてあるのはあくまでも憶測です.反面教師にして,ちょっとでも足しにしてくれれば嬉しいです.

まとめ

PyConJP2014のちょっとした宣伝のつもりで,昨年のPyConAPACの様子を書いてみました.

CFP応募した内容を載せてみました.

追記

ブログ公開した直後に次のようなご指摘がありました.

アクセプト枠,補欠枠,リジェクト枠の3つがあったんですね.ご指摘感謝.

そのため本記事の一部を修正・変更しました.